人間の脳は体重の約2%の重さからなる臓器で、人体のすべてをコントロールしている器官です。
心臓・腎臓・肝臓など各器官の動きをチェックし、正しく運用していくための器官ですが、脳の中にはさまざまなコントロールシステムが収まっています。
中でも脳の中心部は「間脳」という呼び名が付けられています。
間脳は自律神経の働きを調整し、意識・神経活動の中枢をなす部分。その中で、一日の生活リズムを調節するためのホルモン・メラトニンを分泌している「松果体」は、もっとも神秘的な部位と言われています。
ここでは、松果体がどのような役割を担っているのかについて紹介し、この松果体を利用して全身の状態を測る「メタトロン」について解説します。
松果体のメカニズム
松果体は、人間の脳のほぼ中央に位置する内分泌器官です。
わずか8mmと小さなサイズではありますが、一日のリズムを調整する重要なホルモン「メラトニン」のほか、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」の合成にも深く関わっています。
もしもこの松果体がなければ、私たちは一人ひとり異なるリズムで一日を過ごすことになります。
夜に活動的になる人もいますし、昼からようやく一日が始まるといった場合もあるでしょう。
誰もが一日を同じように認識できるのは、この松果体のおかげ。メラトニンが分泌されるおかげで、体内時計が作用し朝に覚醒・夜に睡眠が促されているのですね。
現代人はメラトニンが不足している
人が人として進化してきた長い過程のうち、脳に松果体が備わってメラトニンが分泌されていくようになりましたが、忙しく活動する現代人にはこのメラトニンが不足していると言われています。
そもそもメラトニンの分泌は「光」による制御を受けており、朝にカーテンのすき間から差し込む朝日を受けて覚醒し、夜暗くなるにつれて睡眠作用をもたらします。
現代人は一日中明るい部屋で過ごしたり、朝まで起きていて体内時計が乱れやすい生活を送るケースが多いため、メラトニンの分泌量に狂いが生じやすくなっています。
メラトニンは脳内ホルモンを助ける
メラトニンは免疫力を強化してくれる機能もあり、イキイキと活動するために欠かすことができません。
やる気を司るドーパミンをはじめ、脳内ホルモンの活性化を助けているので、メンタルも整えてくれるホルモンなのです。
メラトニンが変化すると、リラックス作用をもたらす「幸せホルモン」セロトニンになるため、分泌量が少ない場合は積極的に体内リズムを整えていきましょう。
松果体は「第三の目」
松果体は、2つある目とは別に唯一体内で光を感じる器官であり、第三の目とも言われています。
もともと動物の日周運動に関係していると言われており、人間がまだ動物だった頃に獲得した能力が松果体として備わっていると考えられています。
また、松果体を象っているとされている古代エジプトのシンボル「ホルスの目」は、人間の脳を横から見たときの間脳部分によく似たデザインをしています。
(図の左上と右下のマーク)
このため、ホルスの目の黒目部分が松果体を指している=第三の目ではないかという説があります。
「ホルス」とは古代エジプトの太陽神で、すべてを見通す力を持った全能神であることから、第三の目こそが知恵に繋がっているという見方もされています。
人間の五感を司っているものが脳ですから、まさにその中にある第三の目は、生存や行動そのものに関わる重要な存在とも言えるでしょう。
松果体と「メタトロン」
松果体はごく小さな器官でありながら、記憶の固定に関わるノルアドレナリンや血圧降下作用をもたらすヒスタミン、そして体内時計を管轄するメラトニンを分泌しています。
松果体を含む「間脳」は感覚系の神経を中継する視床や、内分泌の中枢である視床下部などがお互いに連携し、体中の情報を取りまとめてそれぞれに応じた司令を出しています。
この、全身の神経活動の情報がまとめられている部分をスキャニングする機器として近年注目されているものが「メタトロン波動測定器」です。
メタトロンの仕組みと役割
メタトロン波動測定器は、ロシアで1980年代から研究・開発されてきた波動測定器です。
人体の各部位から発せられる生命活動の情報を松果体に近い間脳部分でスキャンし、臓器の不調や機能低下を起こしている箇所をチェックする目的があります。
測定にあたって痛みや不快感は一切なく、ヘッドギアと呼ばれる機材を頭に付けて10分少々待機するだけでOK。
血圧のようにその時々のコンディションによって上下する心配がなく、尿や血液のように食事を控えた状態で計測をする必要もありません。
思いついたときに、その時のリアルタイムな健康状態が把握できるので、朝起きてから・お昼の活動中に・夜眠る前と何度でも測定可能。
腕に針を刺したり、強い力をかけたりする必要がなく、脳の情報だけを読み取って診断を行う未来の測定器なのです。
メタトロンが測定する細胞は約37兆。まさに人間の体そのものを読み取る機器といっても良いでしょう。
メタトロンで脳を見る意味
たとえば腕の骨折や腰の痛みなど、気になっているところだけを個別に測定する場合は、レントゲンやCTなどを用いるのが基本です。
しかしその方法で全身をスキャンするには、途方もない時間がかかります。また、レントゲンを使うと人体は軽微に被ばくするため、それを何度も繰り返すことは健康上好ましくありません。
妊娠中の女性は特に画像診断を慎重に行わなければなりませんが、だからといって全身を1ヶ所ずつ調べていくのは非効率的です。
メタトロン波動測定器は、まさにそのような状況下で活躍します。全身の情報が脳に集約されることを前提に、人体に無害な電磁波をかけて、たった1度の測定で脳内の情報を読み取ります。
人間の体は微細かつ複雑に構成されていますから、スポットごとの計測ではなく脳で一度に読み取るのがもっともスピーディな方法。
メタトロンを使えば、不調の原因が機能低下というかたちで表示されるため、ひと目で悪い場所がわかります。
図のように、測定した部位にはさまざまな色のマークがつきます。
古い機種は6段階で、新しい機種は12段階にそれぞれ表示がされるため、使用した機種ごとの表示を確認してから計測結果をチェックします。
メタトロンにできること
脳は全身のコンディションを調整するために日々司令を出し続けていますが、残念ながらその命令と結果を私たちがリアルタイムに追うことはできません。
あくまでも、体重や血圧などからその時々の健康状態を知ることしかできず、よりリアルタイムの結果を追うためには脳を直接見るしかありません。
従来の医学では、脳はもっとも治療が困難な部位であり、適切な医療を提供するのも難しいものでした。
しかしメタトロンの登場によってその人の体質や不調の原因を探りながら、生活習慣をどのように改善していくべきかがわかるようになり、まったく新しいアプローチが可能となりました。
メタトロンを使うと、具体的に以下のような項目がチェックできます。
- 全身の臓器・細胞の状態
- 体に合う食品や飲料
- 環境へのアレルギー反応
- 食べすぎている食品や飲料
- サプリメント・薬との相性
- 植物との相性
- 鉱物との相性
- 自律神経のバランス
- チャクラの状態
- 病気の可能性
- 未来の病気の可能性
これらの情報はいずれも一人ひとりに合わせた内容となっています。普段、これほど細かい情報に接する機会はありませんし、自分でも自覚のできない発見があるかもしれません。
特にメンタルに関して悩みを抱えている方は、「チャクラ」の状態に注目すると良いでしょう。
チャクラは人体に7ヶ所(7種類)存在するとされている「気」であり、生命エネルギーをさまざまなエネルギーに変換しながら体内を循環しています。
膨大な数の測定を行うと体のどこが弱いかがわかりますが、この結果を踏まえてチャクラの状態をチェックすることが可能。
気持ちが落ち込みやすいときは、もしかするとチャクラの状態に変化が表れているかもしれません。
メタトロンの長所と短所
メタトロン波動測定器にはさまざまなメリットが期待できますが、同時に注意しなければならないポイントも。
ここからはメタトロンの長所と短所を詳しくみていきましょう。
余計なストレスがかからない
メタトロンはヘッドギアを装着するだけで10分少々のうちに全身をスキャンできます。
採血や入院の必要がなく、時間もかからず、着替えの必要がないため他の人に見られて困る心配がありません。
メタトロンによって導き出されるデータはすべて周波数という数字に置き換えられますが、体重のようにその人自身のサイズを表すものではなく、各臓器や器官の活動状態が表されます。
したがって「見られても恥ずかしくない」「指摘を受けても後ろめたくない」のが特徴。ストレスがかからないので、利用者はいつでも思い立ったときに測定することができます。
不調の原因を根本的に見直せる
なんとなく体がだるい時、その原因がどこから来ているのかはっきりとわからなければ、風邪なのかホルモンバランスなのか、それ以外の理由なのかと原因を探さなければなりません。
しかし原因を放置していると、密かに体の奥で進行していた病気が顔を出し、治療が必要な疾患に成長してしまう可能性もあります。
メタトロンは原因のよくわからない不調や、まだ自分自身で実感できていない不調について6段階~12段階(機種によって表示レベルが異なる)で表します。
1から6までの数字で視覚的にチェックできるので、血液や尿のように成分ごとの数字が出てくる煩雑さがありません。
体調不良の原因と思われる箇所は明らかに「体質」や「生活習慣」などのアプローチで分析してくれるので、まさにリアルタイムで健康への対策をたてることができます。
病院の検査とも組み合わせられる
すでに医療機関にかかっている方は、その検査結果を踏まえてメタトロンの診断結果をチェックし、自分の体の弱点を知ることができます。
たとえば医療機関で高血圧と診断され、メタトロン測定によって心臓付近に機能低下の兆候が見られている場合、「高血圧によって心臓に負荷がかかっているので血圧を調整しよう」と方向性を決定できますね。
医療機関で検査を受けても、その結果からすぐに改善点を見出だせるとは限りません。
やはり視覚的に、どこをどう改善すればいいのかチェックできたほうが、一人ひとりの健康意識の向上に役立ちます。
「最近胃もたれを起こしていたけれど、チャクラの状態が下がっているようなので精神的なストレスが原因かも?消化器内科でもらった胃薬が効かないので、もう一度相談してみよう」
「仕事に集中しすぎて、肩や腰に負担がきているらしい。整形外科では異常がないと言われたけれど、体に余分な力がかかっているみたいだからもう少し力を抜いてみよう」
このように一人ひとりが病院での検査や診断とメタトロンを上手に組み合わせて、自らの健康状態に関する情報量を増やして健康への意識を高めることができます。
医療機器としての認可はされていない
病院の検査とメタトロン波動測定器を組み合わせる場合、注意したいのが「医療機器ではない」という点です。
日本では医療機器としての認可が下りていないため、不調をきたしている箇所が見つかっても正式な疾患の特定はできません。
あくまでも自由診療であり、個人の責任の範囲内において使用するものと理解しておく必要があります。
かかりつけの医師に「メタトロンでこんな結果が出た」と伝えても、医療機器ではないため病院は正式にその結果を受け取ることができませんので、注意が必要です。
正式な病態・病気の原因を特定するためには、人間ドックなどの健康診断や精密検査、各疾患ごとの詳細な検査が必要になる場合もあります。
スピリチュアルに利用されるケースも
日本ではまだメタトロンの導入が十分とは言えませんが、エステサロンを中心に徐々に導入先を増やしつつあります。
統合医療を提供する医療機関や整体院、鍼灸院、動物病院などさまざまな医療にも取り入れられていますが、個人で行っているカウンセリングやヒーリングに導入されるケースも少なくありません。
医療目的でメタトロンを活用する場合は、必ず医療行為や医師による診断を優先し、適切な検査結果を得たうえでメタトロンを活用してください。
メタトロンの導入実例
ここからは、実際にメタトロンを導入して成功している実例を見ていきましょう。
ケース1:目に見えない不調の原因を特定
会社での健康診断でこれといった異常がみられず、普通体型で生活習慣病の心配もない女性が、不調をうったえてメタトロンを利用したケースです。
実はその女性はお酒が大好きで、肝臓付近に機能低下の兆候がみられました。
病院での検査では特に問題はありませんでしたが、数値を確認したところ「これから機能が低下していく可能性あり」と出たため、お酒の飲み方に注意するよう勧められました。
病院での検査結果を重視するあまり、「まだ悪くなっていないから大丈夫」と過信するのは禁物。細かい変化も見逃さず、健康状態の変化に気をつけていきましょう。
ケース2:メタセラピーで波動を調整
メタトロン波動測定器には、特定の周波数を流して体内のバランスを整える「メタセラピー」が可能です。
セラピーといっても、測定と同じようにヘッドギアを装着して座るだけ。体内のうち、周波数のヘルツ数が乱れている場所に対して、理想的な周波数に整えたものを送り込みます。
このセラピーを受けた50代の男性は「心が軽くなった。体も熱くなってきて、血行が良くなった」と良い変化を感じ取っていました。
ケース3:波動水による新たな試み
メタトロンのように波動セラピーができる機器では、コップの水に特定の周波数を流して「共鳴」させ、体に合う条件に整えることが可能です。「波動水」という名称で呼ばれることもあります。
波動水というと、信憑性を疑う方もいるかもしれません。メタトロンの基礎となっている量子学によれば、すべての物質は素粒子と電子の集まりからなり、それぞれが固有に活動しているとされています。
波動水を飲んだ40代の女性は、「波動セラピーはなんだか怖い気持ちがするが、水なら気軽に飲めるので嬉しい」ということで、前向きな気持ちになれたということでした。
未病にも効果的なメタトロン
メタトロンは、自分で自覚できない病気未満の状態「未病」の予防にも役立ちます。
体の不調について、原因となっている箇所をいち早く特定し、現代医学では難しい領域へのアプローチを可能にしています。
現在健康に不安がある方も、そうではない方も、ぜひメタトロンで健康管理を始めてみてはいかがでしょうか。