生理痛は体質的なものと諦めていませんか?
鎮痛剤を手放せない方、痛みにただ耐える方、仕事や家事などが何も手につかない程ひどい方など、生理痛で悩んでいらっしゃる方も多いと思います。
この記事では、
- 生理痛を改善する方法
- 根本的な体質を改善する方法
- 生理痛に有効なアロマの活用方法
についてご紹介しています。
生理痛から解放されるためには、小さな日々の積み重ねがとても大切になります。
無理なく続けられるものばかりですので、今日からさっそく実践してみませんか?
1、生理痛で苦しんでいる人の年齢層とパーセンテージ
生理痛とひと言で言っても人それぞれ症状は違うものですが、下腹部や腰の痛み、頭痛、嫌悪感など自分と同じように悩んでいる人は、どのくらいいるのでしょうか。
全国1,000名(20代136名、30代519名、40代345名)の女性を対象とした「生理と生理痛アンケート」によると、
生理の度に生理痛に悩んでいる人は、20代では約半数、40代後半では約20%という結果が出ており、若い女性ほど生理痛で苦しむ人が多いようです。
(株式会社ハー・ツトーリィ集まれ!ご意見ネット調べ 2017年11月実施
(出展:https://seiritsu.jp/questionnaire/herstory.php)
2、生理痛の改善方法
生理痛がつらいときは我慢せず少しでも痛みが和らぐ方法を試し、なるべくリラックスして過ごすことが大切です。
では、痛みを和らげる方法にはどのようなものがあるのでしょうか。
(1)速攻効く鎮痛剤に頼る
仕事や家事などに支障をきたすほど生理痛がひどいときは、我慢せず即効性のある鎮痛剤を上手に利用しましょう。
「お薬がクセになるのでは?」という不安や、お薬を飲むことに抵抗がある場合、どうしても痛みがひどくなってから服用しがちですよね。
そうするとお薬が効きにくくなってしまうため、「痛みがひどくなりそうだな」と思ったときに早めに飲むようにしましょう!
鎮痛剤には痛みの成分である「プロスタグランジン」の分泌を抑える働きがあり、なるべくこの成分が大量に分泌されてしまう前に服用するのが効果的な飲み方です。
用法、用量を守って短期間の服用であれば、薬がくせになることや効きにくくなることはありません。
生理痛だけでなく頭痛などがあって、1ヵ月のうち10日以上鎮痛剤を飲んでいる場合は、お医者様に相談しましょう。
(2)腰やお腹を温める
体が冷えると血行が悪くなり子宮筋が硬直するなどして生理痛がひどくなります。腹巻でお腹や腰を冷えから守り、カイロやお風呂などで体を温めるようにしましょう。
生理中の入浴は、雑菌が入ってしまうのではないか、湯船を汚してしまうのではないかと思ってシャワーだけで済ませがちの方も多いと思いますが、生理のときこそ清潔な湯船に浸かり効果的に体を温めたいものです。
清潔な湯船であれば膣炎を起こす心配もありませんし、水圧で経血も出にくいので心配はいりません。
何より入浴することで血行が良くなり、気分もリラックスするためホルモンバランスが整い、痛みが和らぐこともあります。
どうしても生理中の入浴に抵抗がある方には足湯がおすすめです。バケツなどに少し熱めのお湯を張って、ゆっくり足元から体を温めてみましょう。
(3)アロマやハーブの力を借りる
女性は1ヵ月の間に生理周期によってホルモンバランスが変化するため、腹痛や頭痛の他にも気分がイライラするなど心や体にも何らかの影響があらわれます。
そんな心身の変化を気持ちよく乗り切るために、アロマやハーブを取り入れてみませんか。
アロマやハーブは単なるリラックス療法ではありません。
植物から抽出した香り成分を効果的に使って、心と体の健康に役立てていく自然療法「アロマテラピー」
海外では代替医療として活用され病気や外傷などの治療にも用いられています。
アロマやハーブなど植物が持つ力には、ホルモンバランスを整え女性特有のトラブルに効果のあるものも多いため生理痛の改善にお役立ていただけます。
3、対処療法ではなく体質改善を!
「生理痛は薬を服用して我慢するしか対策がない」と思っていらっしゃる方も多いと思います。
痛みを抑えるだけの対処療法ではなく、日々の習慣を見直すことで、少しずつ生理痛の軽減につながるように体質を改善していくことが大切です。
さっそく今日から心がけたいポイントを見ていきましょう。
(1)生活のリズムをつける
生活のリズムが崩れることで、ストレスを感じやすくなりホルモンバランスにも影響を与えてしまいます。外が明るくなったら起きて太陽の光を浴び、夜になれば間接照明などを利用して休むための身体の準備をしましょう。
起床時間、就寝時間、食事の時間など日々の生活リズムがなるべく一定になるように心がけていくだけでも生活のリズムが整います。
(2)基礎体力をつける
筋肉を増やすことで体温を上げることができます。広めの歩幅で歩き、スクワットなどで太ももやお尻などの大きい筋肉を動かすと効果的です。
また日頃から歩く習慣を持ち、デスクワークの方は時々立ち上がって体を動かすなど、小さな日々の習慣が体質改善につながっていくものです。
無理にならない程度に体を動かす習慣を持ちましょう。
(3)からだを冷やさない
意外と見落としがちなのが夏場に起こる冷えです。暑いからといって冷たい飲み物やカフェインの摂りすぎは体を内側から冷やすことになり生理痛がひどくなることがあります。
なるべく夏場でもハーブティなどの温かいものを飲み、どうしても冷たい飲み物が欲しいときは氷を入れないようにするなど少し気をつけてみましょう。
また場所によっては冷房の効きすぎるところがありますので、出かける際には調節できるよう上着になるようなものがあると便利です。
冬場だけでなく1年を通じて体を冷えから守り内側から温める生活習慣にしていくことで生理痛の改善につながります。
(4)バランスの良い食事を心がける
生理と深い関係のある女性ホルモンが正常に分泌されるためには、心も体も健康な状態であることが大切です。
無理なダイエットや偏った食事、過食を続けると太りすぎや痩せすぎの状態を招き、ホルモンバランスが崩れて生理痛が悪化することがあります。
日頃から肉、青魚、大豆製品、野菜、海藻、きのこ類などバランス良く食べるようにし、腹八分目を心掛けるようにしましょう。
だらだらと食べ続けると消化に大量のエネルギーが使われるため、食事の時間を決め空腹の時間を持つことも大切です。
4、女性ホルモンのバランスを整えるアロマと使い方
女性ホルモンの分泌は脳の視床下部が司っています。
アロマの香りを嗅ぐことで鼻から脳にダイレクトに働きかけることができ、女性ホルモンの分泌が安定して生理痛などの不快な症状の改善につながります。
クラリセージ、ローズオットー、イランイラン、ゼラニウムの精油には、女性ホルモンであるエストロゲンの作用に似た成分が含まれており、痛みやむくみを和らげ、イライラした気分をリフレッシュする効果があります。
好みの香りでないと逆にストレスになってしまうため、あなたが心地良いと感じるお好きな香りを選び、アロマディフューザーなどで部屋に香りを漂わせるほか、湯船に2~3滴垂らしてアロマバスにするのもおすすめです。
お風呂では体を温めながら、深い深呼吸と一緒に香りを楽しむことで、より心身が癒されホルモンバランスが整うため好循環なのです。
また精油をハンカチに1滴垂らして持ち歩けば、いつでも香りを取り入れることができ気分転換にも役立ちます。
生理痛の改善に有効なアロマ、ぜひお好きな香りを見付けてください。
まとめ
生理痛を改善する方法についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
生理痛に体の冷えは大敵ですので、体を冷やさない習慣を持つこと、冷やしてしまった体は早めに温めることに加え、根本的な体質を改善していくことが大切です。
またアロマやハーブには、女性ホルモンに似た働きをするものがあり、そのような植物の持つ力を借りていくことで生理痛を改善していくことができます。
日々の小さな積み重ねこそが体質を変え根本的な生理痛の改善法になっていくのです。
直ぐに始められるものですので、今日から早速実践していきませんか?
この記事が少しでもお役に立てましたら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。