セルフケア

映画「リーディング」を観て感じた、病気のとらえ方と「恩寵」の世界

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リーディング

2017年2月23日に公開ロードショーとなった映画「THE READINGS(リーディング)」

気になりながらも、なかなか観ることが出来なかったのですが、やっと見ることが出来ました。

現在でも日本各地で自主上映されているようです。

催眠状態で悩める人達にアドバイスを与えてきたエドガー・ケイシーの人生と、記録に残されている14,306件ものリーディングの記録に基づいて体系化されたエドガー・ケイシー療法を軸にしている映画「リーディング」

今回は、映画「リーディング」の世界についてお伝えしていきます。

わたしは「リーディング」というタイトルから、勝手にエドガー・ケイシーという人が「リーディング」を行った記録の映画なのかと思っていたのです。

イメージとしては、占いとか天からのメッセージを伝えますというような、スピリチュアルな映画なのか?と想像していました。

しかし、実際に映画を見ていると、病気という切り口から始まって人類の「在り方」の提言にまで及んでいる内容でした。

1、映画「リーディング」を見て感じたこと

映画「リーディング」
出典:映画「THE READINGS リーディング」 - 白鳥哲監監督

 

映画「リーディング」で描かれるエドガー・ケイシーの「リーディング」はまるで神がかりのような内容です。

医者が治せない病気についての治療法を、催眠状態のエドガーはスラスラと答えてしまいます。

面白いことに、リーディングの中では催眠状態のエドガーは、知らないはずの「正確な医療用語」を使っていたそうです。

まるで身体の中を見てきたかのように病の原因を突き止め、その対処法を伝えています。

エドガー・ケイシーという個人の知識やスキルを超えた内容である「リーディング」の時の意識状態は、『超意識』とも呼ばれています。

 

映画の中で、敬虔なクリスチャンであったエドガーは、自分の価値観や信条を超えたことを言っている「リーディング」に対して、葛藤する場面があります。

「こんなことをしていていいのだろうか?」

「大丈夫なのだろうか?」

自分の意志とは関係なく語られるリーディングに対してエドガーは戸惑います。

しかし、映画の中では最愛の妻の病を治すために、「リーディング」に頼らざるを得なかったエドガーについても描かれています。

当時の医療では救えなかった妻の命。

リーディング以外にはもう頼る術がなかった時に、結果的に妻は「リーディング」で言われた治療法で一命を取り留めることが出来たのでした。

 

この映画では、エドガー・ケイシーのリーディングを元に体系化された「エドガー・ケイシー療法」によって、乾癬やアトピー、癌から救われた人たちの体験談がいくつも語られています。

それを見てみると、現代は技術が進み、医療も年々進んでいるけれども、まだまだ病気のメカニズムは解明しきれてはいないんだと感じました。

 

エドガー・ケイシー療法では、乾癬やアトピーなどは実は皮膚の病気ではなく腸の病であるということ、癌は血液の病であると言っていることが興味深かったです。

2、エドガー・ケイシー療法について

野菜

「THE READINGS(リーディング)」では、病気から回復した人たちの体験談だけでなく、「エドガー・ケイシー療法」の考え方も説明しています。

当時の医学で治せなかった病気を治癒に導いたリーディング。

その膨大なリーディングの記録を整理していくと、病の原因と病にならないためのヒントが見えてきます。

リーディングを元に整理されたエドガー・ケイシー療法の根幹となるものが「CARE」です。

【循環・C】 血液・リンパ液からなる体液の循環
【同化・A】食べた物を適切に消化吸収すること
【休息/休眠・R】体を充分に休めること
【排泄・E】 体内の老廃物を適切に排泄すること

引用:日本エドガー・ケイシーセンター

この4つの身体活動が適切に行われないと、病気になる、という考え方。

その中でも、エドガー・ケイシー療法について映画の中で良く出てきたのは、

  • 血液を汚さずに、綺麗にし、消化できるようにするための「食事療法」
  • 体内の不要なものを排出するための「腸内洗浄」や「ひまし油湿布」

です。

 

食事療法の中で印象的なのは、「ニンジン」と「クレソン」です。

他にもおすすめの野菜があります。

しかし、あれもこれもと考えると難しく感じてしまうので、わたしの中では血液をきれいにするというこの二つが印象に残りました。

エドガーケイシーセンターでは食事療法について、以下のような情報が提供されています。

  • 豚肉は食べない。(ケイシーは豚の脂を摂取することは健康の大敵であると見なしました。)
  • 油で揚げた物は食べない。(加熱して酸化した油をケイシーは健康の大敵と見なしました。)
  • 獣肉はごく控え目に食べる。肉類を欲する場合は、羊肉(ラム、マトン)や鳥肉にする。魚介類は良いが、皮膚疾患のある人は、貝類、エビ、カニ類を避ける。
  • 新鮮な野菜を豊富に食べる。一般に、地下の野菜1に対して、地上の野菜を2~3の割合で食べる。人参は地上の野菜に数える。また、昼間は地上の緑野菜をできるだけ生野菜として豊富に食べ、夜は地下の野菜を混ぜて温野菜として食べる。ただし、皮膚疾患のある人はナス科の野菜(ナス、トマト、ジャガイモ、ピーマン、パプリカ、トウガラシ)を避ける。
  • 果物は基本的に勧められるが、生のリンゴは他の食事と一緒に食べてはならない。生のリンゴを食べる時にはそれだけを単独で食べる。ただし、ヘルペス、口内炎の出来やすい人はどのような調理法であれ、一切のリンゴが勧められない。
  • 野菜や果物のビタミンの摂取効率を上げるために、週に何回かはゼラチンを摂る。この場合のゼラチンは豚由来でも構わない。野菜や果物と一緒に食べると理想的であるが、必ずしも一緒である必要はない。
  • 体質を弱アルカリに保つ上で、柑橘系の果物は非常に有効である。ただし、穀物と一緒に食べてはならない。穀物と一緒に食べた柑橘系果物は酸性食品になってしまう。理想的な食べ方は、1日おきに朝食に柑橘系だけ食べるというものである。
  • 複数の穀物を同じ食事に摂ってはならない。たとえば、ご飯を食べる食事で一緒にジャガイモやトウモロコシを食べると、消化不良を起こすことになる。1回の食事で穀物は1種類になるようにする。
  • 1日にグラス6~8杯の水を飲む。成人男性の場合で1日2リットル程度の水を飲むようにする。
  • ご飯やパン類は、精白されたものよりも、玄米あるいは全粒パンに近いものを食べる。ただし、食べ慣れない人が急に玄米や全粒パンに変えると、消化系が対応できないので、体調を見ながら、徐々に慣らしていくよう心がける。
  • コーヒーや紅茶にはミルクを混ぜない。口内炎の出来やすい人は特にこれを守る必要がある。
  • 怒っているときや感情が高ぶっているときには食事をしない。副交感神経が優位のリラックスしている状態で食べなければ、食べ物は未消化物となり、体内毒素となる。出展:日本エドガー・ケイシーセンター

 

癌はエドガー・ケイシー療法では血液の病という風に考えられています。

つまり、癌にならないようにするには血液をきれいにする食事をすることが大切だということのようです。

 

そして、エドガー・ケイシー療法について見聞きしたことがある方は、エドガー・ケイシー療法と言えば「ひまし油湿布」という印象があるかもしれません。

映画の中でも体験者が口々に、ひまし油湿布について話しています。

エドガー・ケイシー療法では、ひまし油湿布は毒素排泄療法としてとても重要な療法として位置づけられています。

 

実際にひまし油湿布を行うためには、フランネル(ウールまたはネルの綿生地)や温熱パッドなどの道具が必要です。

効果的なやり方としては、一回一時間を3日行って4日休みまた3日行います。

わたしは道具を揃えたものの、時間の確保が難しかったので、まずは頭のマッサージに使ってみました。

すると、あり得ないくらい髪の毛がサラッサラになり、びっくり!

これは、ちゃんと時間を作ってひまし油湿布をやってみたい!と思います。

ひまし油湿布のやり方はこちらのページの「ひまし油温熱パック」という項目をご参考にしてください。

エドガーケイシー療法とは

 

3、映画リーディングの着地点とは?

着地点

映画「リーディング」では、病気の治し方や前世など、不思議なリーディングをしていた人がいたということを伝えたいわけではないのです。

エドガーが晩年に行ったリーディングでは「前世」までも及ぶようになりました。

しかし、それは敬虔なクリスチャンであったエドガーにとって、受け入れがたいものでした。

彼が信じるキリスト教では、前世を否定していたからです。

 

一人の個人であるエドガーではなく、超意識と呼ばれるリーディングからは、人は輪廻転生する「魂の存在である」というメッセージが込められています。

そして、この映画では人は魂の存在であるという視点から、「人は何のために生きるのか?」という問いかけをしています。

 

今を何となくごまかして、流されて生きても、続きがあるとしたら?

肉体がなくなってもまだ続きがあるとしたら?

そうだとしたら、何故人は肉体を持って生まれてくるのだろうか?

 

リーディングの中では、病気の原因が前世のカルマが関係しているという内容のものがあります。

エドガー自身が受け入れがたかった前世、輪廻転生という仕組み。

輪廻転生する魂が、成長するために必要のは「恩寵」という価値観。

映画の中では、「自分が」というエゴイズム的な価値観を少し離れて、「わたしたち」という尊重し感謝しあえる意識になっていくことが人類の成長に繋がるのではないか?という問いかけをしています。

まとめ

人が生きるとはどういうことなのか?

なぜ病気になるのか?

人類の目指す方向とは何なのか?

人としての幸せとは何なのか?

映画「リーディング」は、そんな「生きる」ということをもう一度改めて考えさせてくれる内容です。

2017年2月に公開された映画ですが、現在でも全国各地で自主上映が企画されています。

上映情報はこちらの「THE READINGS」の公式ホームページの上映講演会スケジュールからご覧ください。

「THE READINGS」上映講演会スケジュール

 

 

 

 

 

 

  • この記事を書いた人

Shion

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