片頭痛は昔から悩まれています。
平成9年の調査では、年間有病率8.4%、内訳で言うと「前兆のない片頭痛が5.8%」、「前兆のある片頭痛は2.6%」となります。
また、性別・年代別に分けると、女性は男性の3.6倍多く、特に20代~40代の若い女性に多く見られます。
30歳代女性での有病率は約20%、40歳代女性でも約18%と非常に高いです。
未成年については、高校生9.8%・中学生4.8%・小学生3.5%と年齢関係なく悩んでいる方が多いです。
そこで、今回は片頭痛について現役セラピストが解説いたします。
主な片頭痛の原因4つ
片頭痛は、現代でも解明できていないですが、可能性を紹介していきます。
三叉神経血管の可能性
三叉神経:顔の感覚を司る神経をさせいており、この神経が頭蓋骨の「硬膜の血管」に分布しています。
三叉神経に刺激が起きた時に、硬膜の血管に神経炎症を引き起こすことが片頭痛の原因の可能性があります。
血管の可能性
脳血管の収縮と拡張の可能性もあり、収縮と拡張が酷い時に片頭痛が起こる可能性があります。
神経の可能性
皮質拡延性抑制(CSD):大脳の神経が過剰興奮した後に、電気活動がかえって抑制される。
この現象時に片頭痛が起きる可能性があります。
セロトニンの可能性
セロトニンの調整が困難になった場合が片頭痛の可能性があります。
片頭痛の対処法・治し方
対処法
飲食物に注意
乳製品、アルコールなど高脂肪の食事やコーヒー・お茶の消費量が多いと片頭痛の原因になることも多く、食品が可能性になるケースが26.9%認められています。
大きな音や光に注意
聴覚・視覚に刺激があるほど片頭痛発作は起こりやす意図されています。
他にも、嗅覚、体温なども可能性としてあげれています。
睡眠を確保、ストレスに注意
ストレス(79.7%)、睡眠障害(49.8%)、夜更かし(32.0%)と不眠やストレスを感じると片頭痛になる可能性が多いです。
睡眠をしっかりとりストレスをためないように心がけましょう。
ツボ押し
手の親指と人差し指の間の「合谷」、「こめかみ」などのツボ押しが効果を発揮する場合があります。
治療薬
※医師に相談のもとご利用ください
非ステロイド性抗炎症薬
軽症、中等度の片頭痛によく使われます。
市販薬で有名なのが、イブ®、ロキソニン®、カロナール®などが知れています。
効果については、アラキドン酸カスケードの成分が炎症が起こるメカニズムの一部を遮断することで痛みが起こらなくなります。
※飲みすぎると、薬物の内服が原因で頭痛になる可能性があります。
トリプタン製剤
片頭痛を抑える薬に特化された薬です。
市販薬よりも高価なので、片頭痛の度合いにより考えましょう。
レイボー®
片頭痛発作を引き起こしている「セロトニン1F受容体」に直接作用し、片頭痛発作を起こす物質の放出を抑えることで、片頭痛症状を抑える効果があります。
デメリットとしては副作用発現率が高く、浮動性めまい(39.4%)・傾眠(19.3%)・だるさ(10.5%)が2~4時間ほど出てしまう可能性があります。
エルゴタミン製剤
血管を収縮させて片頭痛発作を抑える薬です。
通常作用を強くするためカフェインと一緒に服用するのが特徴です。
漢方薬
漢方でも有名なのが「呉茱萸湯(ごしゅゆとう)」「桂枝人参湯(けいしにんじんとう)」「葛根湯(かっこんとう)」「釣藤散(ちょうとうさん)」などがあります。
漢方を希望される場合は専門機関で相談をしましょう。
まとめ
片頭痛の原因は人によって変わります。
治療薬を使用する場合は、専門機関で必ず相談をお勧めします。