これから人生を変えたい、すでに動いているが前に進めていない。
人は何かを求めると自分自身しか見えなくなりがちです。
ゲシェ・マイケルローチという人物を知っているでしょうか、彼は長年学んできた古代チベット仏教をビジネスに応用し、成功を収めた人物です。
今回お伝えしていく内容は彼の出版物とセミナー「ダイヤモンドの知恵」を詳しく解説した内容になっています。
これから人生を変えたい、壁にぶつかっている人など一つのきっかけになれば幸いです。
前提の知識について
ゲシェ・マイケルローンチ(ダイヤモンドの知恵)の話をする前に、話を一つ。
メンタルマネジメントの概要になります。こちらの知識を持っておくことでスムーズに理解が進みやすくなります。
(1)マインドの割合・干渉するための手段
人は3つ意識(顕在意識・潜在意識・共通意識)によって自分の環境を作り上げています。その割合・手段に関してご紹介します。
①顕在意識
顕在意識とは、自分の意思で考え行動できる意識のことを言います。
自身が意識的に物事を考え、それを実行できるマインドの割合は全体の4%と言われています。
②潜在意識
潜在意識、つまりは無意識です。
顕在意識とは逆に、自身でコントロールすることができない領域の意識になります。
潜在意識は残りの96%です。
自身で考え行動している部分は氷山の一角と表現されることが多く、自信の環境はこの潜在意識が大半を作り上げているということになります。
意識全体の96%である潜在意識を書き換えることは、
潜在意識を書き換える=現実を書き換える
ということになります。
③共通意識
共通意識は「集合的無意識、宇宙、ソウル(SOLE))など、色々な呼び方をされています。
つまり、全ての意識は一つに繋がっているという考え方で、
顕在意識
↓
潜在意識
↓
共通意識
と、潜在意識のさらに下層に位置する意識です。
(2)潜在意識・共通意識に干渉するための6つの手段
簡単にですが、潜在意識・共通意識に干渉するための手段の概要をお伝えします。
①予祝
前祝い(新年の挨拶、花見など)、前もってお祝いをすることで潜在意識に働きかける方法。
日本では予祝の文化が根強く、文化として受け継がれています。
②TM(超越)瞑想
インドで古来より受け継がれてきた瞑想法、あのGoogleでも研修が行われました。
マントラ(真言)と呼ばれる宗教的な意味合いを持つ短い単語を何回も唱えることで、潜在意識に干渉する方法です。
③勾玉セラピー
日本の三大神器である勾玉、劔、鏡を用いて、潜在意識から共通意識に干渉する方法です。
自身の悩み・気になっていることを勾玉(オルゴナイト製)を使ってアドバイスを行なっていきます。
④マインドブロックバスター
潜在意識にある心の壁(ブロック)を外すことが目的のセラピーです。
心の壁を外すイメージを潜在意識の壁と入れ替えることによって、潜在意識に干渉する方法です。
⑤引き寄せの法則
自身の考えていることが現実になるという法則のことです。良いイメージも悪いイメージも、そのまま現実になるという考え方です。
叶えたいことを紙に書き出したり、毎日イメージすることによってそれが現実に起こるということです。
人生は思い通り、なんて言葉もありますよね。
⑥メンタルマネジメント
メンタルマネジメント、つまり自己コントロールをできるようになるための方法です。
周囲からのプレッシャーや集中力の向上など、自身をベストな状態でいるための方法を潜在意識に働きかけながら行う方法です。
ゲシェ・マイケルローチという人物
「ダイヤモンドの知恵」の著者であるゲシェ・マイケルローチについてご紹介します。
(1)ゲシェ・マイケルローチのプロフィール
- アメリカ合衆国、アリゾナ州生まれ
- シングルマザー
- 大学3年生で母が乳癌で他界
- プリンストン大学に奨学金で合格
- 大統領から「大統領学術賞を授与」
- チベット修道院で25年
- 1995年、仏教の博士号である「ゲシェ」を取得(600年でアメリカ人として初)
- 5万ドルのローンで従業員数名でスタート
- 先生から試練「ニューヨークでビジネス」
- 売上げ2億5,000万ドル(数千人の従業員)
- 2009年、投資家をー連バフェットによって買収
- 2010年、ダイヤモンド・カッター・インスティテュート(DCI)設立
(2)マイケルローチと仏教
マイメルローチは、在学中にホワイトハウスで大統領からメダルを授与されました。そして、プリンストン大学ウッドロー・ウィルソン公共政策大学院からマコーネル奨学金を得ました。
そのおかげで、ダライ・マラ法王の亡命政府があるインドのダラムマサラの仏教大学でチベット人のラマ僧から教えを受けることが叶いました。
彼は20年に及ぶ厳しい修行をと試練を経て、1995年にアメリカ人として初の仏教学の最高学位である「ゲシェ」を取得(600年で初)しました。
その後、彼はチベット仏教の教えを軸にビジネスを展開することになります。
続いて、彼のビジネスの出会いや原則などについてご紹介します。
(3)ゲシェ・マイケルローチとビジネスの出会い
彼がダイヤモンドを仕事に選ぶことになるきっかけが凄いです。彼は僧院でいつものように瞑想をしていた時に、突然ある光景が浮かんだそうです。
「ダイヤモンド!、仕事に就くのであれば、ダイヤモンドに関する職種以外考えられない」
と強くそう思えたようです。
もちろん、彼にはダイヤモンドの知識もない、宝石自体に興味もない、血縁者や友人にも宝石を扱う人などいるはずもありませんでした。
そんな彼は、ダイヤモンド商を片っ端から訪ねて見習いとして雇ってくれるところを必死に探しました。ダイヤモンドビジネス自体が、血縁者を重視する閉鎖的で独占的な業界です。
そんな世界に足を踏み入れる気持ちは、マフィアの世界に足を踏み入れるくらいの覚悟がいることだったようです。彼は15店舗ほどダイヤモンド商を訪ねて見習いで雇うようにお願い下が、全て門前払いを受けました。
そんな時に隣町の時計商のおじさんから
「ニューヨークにある米国宝石学会(GLA)のダイヤモンド鑑定コースを受けてみたら良い、資格があれば仕事にもつきやすいし、手助けをしてくれる人にも出会えるかもしれない」
とアドバイスをもらいました。
そうして彼は、学校でオファー・アズリエラント(アンディンインターナショナルダイヤモンド社の創業者)と出会い、マイケルローチはチベット仏教で学んだ知識を元に会社はニューヨークで起業した中でも圧倒的なスピードで成長し1999年までにアンディン社は年間売上1億5000万ドルになる程になりました。
古代チベット仏教で学んだビジネスの原則
マイケルローチはチベット人師僧から一つのルールを課せられました。
「仏教徒であることは隠すこと」
でした。
髪も伸ばし、一般的な服装を着て生活をするということでした。チベット仏教の教えをビジネスで使う場合は静かに実行しする、内面はチベット仏教徒で外面はアメリカのビジネスマンでいなければなりませんでした。
彼はこうして、誰にも仏教徒であることを知られずに、仏教に従いダイヤモンドビジネスに着手することになりました。
そんな彼が古代チベット仏教から学んだ原則は三つあります。
①第一の原則「ビジネスは収益を上げるべき」
精神世界を重視する人達がお金儲けをすることは、不適切だとと思う人たちがアメリカを含めて多くの国に存在します。
しかし、仏教の教えではお金自体を悪いものとはみなしていません。逆にお金を持っている人達は持たない人よりも多くの善をなすことができると考えられているのです。
重要なことは、
- 清廉潔白な態度でお金を稼ぐこと
- お金の出所を知り、収益の流れを止めないこと
- お金に対して健全な考え方を維持すること
です。こうした心構えをしている限りは精神世界の充実とお金を稼ぐことの矛盾は起こりません。むしろお金を稼ぐこと自体は豊かな精神世界の一部となります。
②第二の原則「お金を楽しむ」
つまり、お金を稼ぎながら心身共に健康を保つことです。お金を稼いでいても心身共に不健康でその富を楽しめない状態になっては本末転倒ということです。
③第三の原則「意義があるビジネスかどうか」
どんなビジネスにも終わりがあります。最終的に振り返った時に何らかの意義が残せた、社会に貢献できたと思えることが大切だということです。
原則は誰もが学んで応用できる
原則についてのまとめになります。自分自身が豊かになり、内面と外面の両方で富を得ることが大切です。心と体の両方が満たされた時に、私たちは豊かさを享受できます。
ダイヤモンドの知恵・古代チベット仏教の実践内容
ダイヤモンド知恵のセミナーで紹介された、古代チベット仏教の実践内容をわかりやすく紹介して行きます。
(1)人生の5つのゴール
人生にはゴールと呼ばれている目標が皆ほぼ一致しています。その中でも最も多いもの5つを下記に記します。
- 経済的自由が欲しい
- ソウルメイト(仲間)を見つけたい
- 完全に健康でいたい(若々しい見た目とエネルギー)
- 内る平和が欲しい
- 全世界に私が持っているものを持って欲しい(世界平和)
特に5番の「全世界に私が持っているものを持って欲しい(世界平和)」に関しては例を上げます。
1〜4番を持っている富豪の家族がレストランに行った話です。
家族はテーブルで食事を楽しんでいると、何も注文しない家族がいました。
店員に質問しました。
富豪の家族:どうしてあそこの家族はオーダーをしないの?
店員:あそこの家族は、お金がなくてオーダーができないんです。
店員:彼らは、楽しく食事をする人たちを見て満足しているんです。
この時に、富豪の家族はどう感じたでしょうか。
彼らはこう思うんです。
「全世界に私が持っているものを持って欲しい、みんなが幸せであれば良いのに」
どれだけ裕福になろうとも、周りがそうでなければ豊かとは言えないと思います。
なので5番である幸せを分かち合う、周囲が豊かになることが不可欠だと思いました。
(2)ペンと認識の話
こちらでは、より実践編としてお話ししていきます。人生の5つのゴールを手に入れるために不可欠な認識の話をペンを用いて解説します。
”ペン”というもの、見え方と見方について、
①人から見た→ペン
人間から見たペンは、
ペン=書くもの
という認識になるかと思います。
②犬から見た→おもちゃ
犬から見たペンは、人間から見たペンとは認識が異なります。
「おもちゃ」だったり「噛むもの」など違った認識になります。
③ただの空間→何者でも無い
では、何もない空間ではどうでしょうか。
人間も犬もいない空間に、ペンがあるとしましょう。
そのペンは何になるでしょうか。
答えは、「何物でもない」です。
つまり、ペンを「ペン」とするのは人間が認識した時です。
ペンは自らペンにはなりません。
誰にも認識されない「ただの物」のことを仏教では「空(くう)」と表現します。
※ペン=何者でも無い=本質=「空」(共通意識と同じ考え)
物事の全てが空であり、現実は自分が作っている。
ということを示しています。
(3)種の概念について
種とは、認識の概念のことです。
種=認識の概念
つまり、「頭の中の種が発芽して現実を作っている」という考え方です。
種とは人の行いや考えによって種が植えられます。
種については、下記になります。
- 1秒に65個 種が植えられている
- 24時間で倍に、1ヶ月で10億倍になる
- スイカ(行い・考え方)の種はスイカ(行い・考え方)が発芽する
- 種は必ず発芽し決して消せない
- 良い種=良い事、悪い種=悪い事
- 良い種は全てで84,000個ある
- 悪い種も同数
- 大きく育った種の現実は比例して大きくなる
→育つとは発芽に要した時間
続いて、良い種の植え方について解説していきます。
(4)4ステップ(種植えの基礎)
- 目標を決める(叶ったらいいなという目標:簡単な方が良い)
- 同じ目標を持つカルマパートナー
- 週に1時間、カルマパートナーに奉仕(与えてあげたことに対して全く自分にメリットがないこと)
- 毎晩、自分を愛でながら寝る(一番大事)
※衣食に関連するのが一番いい種
「4.」の目的は自己肯定感を上げるためです。
①良い種(カルマ)TOP10
- 命を守る(食:最低限の殺生)
- 他人(公共)のものを尊重する
- 他の人の人間関係を尊重する
- 真実を話す(嘘を言わない)→相手を傷つける場合は「話をそらす・別のところを褒める・無い場合話を変える」
- 人々をつなげる発言をする
- 優しく話す
- 意味のあることを話す(相手が興味を持つ話、本質など)→意味のない話の場合はその場から離れる
- 他の人が欲しいものを手に入れたら幸せ(一緒に喜ぶ)になる
- 他の人が問題を抱えていたら親身になる
- 物事が本当はどこからきているのか理解する(ペンと空の話)
※逆の発言は悪い種
※「8〜10」は84,000個の中で最も良い種(top3)
②6ブック
良い種を植えるために、2時間に1回TOP10をチェックするする方法があります。
8,10,12,14,16,18時と2時間おきにチェックするやり方があります。
(5)4パワー(悪い行いをした場合に行うこと)
もし、悪い行いをしてしまって悪い種を植えてしまった場合にすべきことをご紹介します。
- ペンの法則を考える(種が発芽して現実、早く発芽させる)
- 知的な公開 ※卑下は不要
- コミットメントをする(期限をつける、できる範囲にする)
- カルマバランスをとる(行った悪いことの反対のことをする)
→2つ:いい種を植えて発芽するか、悪いタネを植えないか
まとめ
いかがでしたでしょうか。ゲシェ・マイケルローチのダイヤモンドの知恵について概要・実践的な方法をご紹介しました。
ポイントは、常に意識するのはもちろんですが頑張りすぎないことも大切です。
4ステップをメモに残し、いつでも見れるようにしてやって行くのが最初はいいと思います。
みなさんがこの知恵をもとに豊かになることを祈っております。