栄養素から食事を考えることはあまりないのではないでしょうか。外食やレトルト食品もおいしいですが、健康のためを思うと少し物足りなさがあります。おいしいからだけではなく、健康になるためにどのような栄養素、食材を摂取するべきか解説していきます。春に食べる食事の参考にしてくださいね。
ストレスを緩和する栄養
春は新緑の季節、心地よい気候、穏やかなイメージがありますよね。でも同時に、多くの人にとっては新生活の始まりであり新しい環境でストレスを感じやすい時期でもあります。そんな春にはストレスを和らげる効果のある栄養素を積極的に摂取したいですね。それでは、そのようなストレスを和らげる春にとりたい栄養素を紹介していきます!
ビタミンC
ビタミンCは水溶性ビタミンの一種で、果物や新鮮野菜に豊富に含まれています。15~16世紀の帆船時代には新鮮な野菜果物が摂取できないために、ビタミンC不足が原因で起こる壊血病が蔓延していました。というのも、多くの哺乳動物は体内でビタミンCを合成することが出来ますが、人間は必要な酵素を持っておらずビタミンCを合成できないため、食事から摂取するほかないためです。
ビタミンCが不足するとイライラしたり血管がもろくなったりします。ビタミンCを摂取するとストレスに対する抵抗力を強めたり、かぜなどをひきにくくする免疫力を強化する効果が期待できます。もちろん野菜ジュースなどにも含まれていますが、食材として摂取したほうが体内で有効に活用できます。季節の変わり目、ストレスが多い春に積極的に摂取したい栄養素の一つです。
テアニン
テアニンはあまり聞きなれない栄養素かもしれません。テアニンは茶葉に含まれるアミノ酸の一つで、その量的には最も多いアミノ酸です。テアニンの作用には、脳への保護作用やストレスの軽減効果などがあるとされています。
緑茶というとカフェインも豊富に含まれているため、本当にリラックスできるのか?と疑問に思われる方もいるかもしれませんが、玉露などの緑茶ではテアニンが豊富に含まれているためカフェイン摂取したとしてもそれを上回るストレス軽減作用があるとの研究結果があります。新茶を淹れてほっとする時間があると、心も体も落ち着くこと間違いなしです。ぜひ春に積極的に摂取したい栄養素の一つですね。
トリプトファン
ごまや大豆製品に豊富に含まれる必須アミノ酸の一種であるトリプトファンも、ストレスを軽減する作用がある栄養の一種です。トリプトファンはセロトニンという脳内物質の合成材料ですが、人間はストレスや緊張を感じるとセロトニンを放出して自律神経のバランスを保とうとします。しかしトリプトファンが不足していると、セロトニンが合成できずに不足してしまい、自律神経のバランスが保てなくなります。
結果的に、精神的に落ち着かなくなったり、不眠に悩まされたりしてしまいます。トリプトファンはごまや大豆製品以外にもチーズなどの乳製品にも多く含まれています。不眠に悩む方、自律神経の乱れを心配する方など、ぜひ春に積極的に摂取したい栄養素の一つです。
春に旬を迎える春野菜、どんな栄養が含まれているの?
季節の食材は“旬”とよばれ、その1年で最もおいしく栄養価が豊富な時期とされています。旬の食べ物は旨味・香りが豊富なため、塩分などの調味料を控えた料理ができることもいいところですね。
春にとれる山菜などはアクや苦みがクセになる味で特徴的ですね。タラの芽、ふきのとう、ウドなどに含まれる苦みのもとは、植物性アルカロイドという成分で、腎臓のろ過機能を挙げてくれます。体のデトックスに効果的で、老廃物や余分な水分(むくみ)などを外に出し、新陳代謝を高める働きがあります。旬の食材ならではの栄養素で、ぜひ積極的に摂取したいところです。
かわって、春野菜のもつ豊かな香りにはテルペン類という精油成分が含まれています。あしたばやセロリなどが香り豊かな春野菜の代表です、それらに含まれるテルペン類のなかでよく知られるのはリモネンとリモニンです。新陳代謝を活性化させ、血行促進し体の覚醒させる作用があります。それと同時に、抗酸化作用・抗炎症作用も持ちストレス緩和にも効果的です。
そのように、旬の食材には旬ならではの豊富な栄養素が含まれています。春ならではの食材を摂取し食材の持つ栄養素を存分に活用したいですよね。そんな春に旬を迎える食材と、その食材にはどのような栄養素が含まれているのか紹介します。
黄色と緑のコントラスト! 菜の花
春の菜の花畑は綺麗な黄色と緑色のコントラストが見るものを圧倒し、春の訪れを感じさせる代表格です。菜の花のおひたしなどは独特の苦みや香りが特徴でとてもおいしいですよね。そんな菜の花には、ビタミンC、カロテン、ビタミンB群、カリウム、カルシウム、鉄分などが豊富に含まれています。ビタミンCなどビタミンが豊富なため、ストレス軽減や免疫力強化に効果的で、ミネラルが豊富なため便秘予防にも最適です。
菜の花の苦み成分はイソチオシアネートという成分によるものですが、血液をさらさらにする成分も含まれています。菜の花自体は春になるとよく見かける花の一つですが、鑑賞するだけではもったいないです。ぜひ目からも体内からも菜の花で健康になりましょう。
山菜といえば! たらの芽
山菜の中でも人気の高いタラの芽、雪解けのなかから芽吹く様子は春の訪れの代表格ですね。知名度は高いものの、あまり食べたことがないという方も多いのではないでしょうか。そんなタラの芽には豊富なカリウムが含まれています。カリウムは体内に摂取されるとナトリウムを排出する効果があり、高血圧の方やむくみやすい方などにはぜひ摂取していただきたい栄養素です。
そのほかβカロテン、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンKなどビタミン群も豊富に含まれています。疲労回復、動脈硬化の予防などに効果的で、ビタミンKは骨粗しょう症の改善にも効果があります。不足しがちな栄養素が豊富に含まれており、年齢を問わずに摂取して欲しい食材の一つですので、ぜひ春になったら食べてみてください。
ゴールデンウイークの風物詩といえば潮干狩り あさりを食べよう
あさりはスーパーには一年を通して並んでいますが、実はあさりの旬は春です。あさりは春から初夏にかけて産卵期を迎えるため、その前に栄養を蓄えることで身入りがよくなり、最高においしくなります。そんなあさりには鉄分、タウリン、亜鉛が豊富に含まれています。鉄分は言わずと知れた貧血予防の代表的な栄養素で、特に若い女性には積極的に摂取して欲しい栄養素です。
タウリンはうまみ成分としても知られていますが、アルコール代謝を促進する効果もあります。春の歓迎会シーズン、アルコールのお付き合いが多くなる時期には、アサリのお味噌汁などを好まれる方も多いのではないでしょうか。二日酔い予防にも効果がありますので、飲み過ぎたときにはぜひアサリを食べてください。亜鉛は必須ミネラルですが、普段の食事では不足しがちな栄養素です。細胞代謝に亜鉛が必要で、積極的に摂取すると新陳代謝が活性化されます。
食べ物の合う・合わないをメタトロンで確認しよう!
波動量子機器メタトロンを使うと、体に合う・合わない食品が一覧で確認ができます。
詳しくは下記の記事をご参照ください。
「カンタンに自分に合う食べ物、合わない食べ物をチェックする方法」」
波動量子機器メタトロンに関しては「こちら」をご参考ください。
まとめ
春のシーズンにとりたい栄養素、食材をまとめてみました。春は人間にとっても新しい環境が待ち受ける季節ですが、植物にとっても芽吹きの季節です。春ならでは野菜、山菜など旬の食材に含まれる栄養素を見直し、おいしく健康になることを考えてみてはいいのではないでしょうか? 皆様の参考になれば幸いです。