セルフケア

『植物療法(フィトセラピー)』とは?植物のホリスティックな力を活用したセルフケア法

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自然がくれる「おくすり」の力

『フィトセラピー』をひとことで言い表すと、そんな風に伝えることができるかもしれません。

1、フィトセラピー(植物療法)とは?

植物がくれる自然の力を健康や美容に役立てるための知識です。すっかり身近になったアロマテラピーも実はフィトセラピーの一つ。「フィトセラピー(植物療法)」とは何か?どんな用法があって、どんな風に毎日の生活に取り入れることができるのか…ご紹介していきます。

「フィト=植物」の語源は、ギリシャ語で植物全般をさす言葉。同じくギリシャ語の「セラピア」(意味は「治療、療法、奉仕」)を語源とする英語の「セラピー」と合わせた複合語が「フィトセラピー」です。日本語では「植物療法」と言います。

(引用:日本フィトセラピー協会 HP
http://www.japhy.or.jp/about/

(1)フィトセラピー(植物療法)とは?

フィトセラピー(植物療法)とは、植物全体、または葉、根、実、種子などの各部位の薬理効果を利用して、人間が本来持っている「自然治癒力」を引き出して、病気や体の不調を整える療法です。ヨーロッパでは、医療現場でも使われています。(日本では医療行為として認められていません。)

飲む、食べる、肌につける、香りを嗅ぐ、マッサージするなど様々な用法で取り入れることができます。五感を通じて体へ直接アプローチする以外に、心の状態や感情に作用して自律神経を整えたり、体を調整していくという特徴があります。

(2)フィトセラピー(植物療法)の歴史

私たち人間は長い歴史のなかで、食用としての栄養素だけでなく、植物が作り出すさまざまな植物化学成分(フィトケミカル)を利用して、病気の予防や健康維持、美容などに役立ててきました。植物の力を借りる自然療法の歴史は、古くはギリシャ時代からエジプトの王朝期までさかのぼることができます。古代から受け継がれた「植物の知識」は主にヨーロッパを中心に発展して日常生活に根づいてきたのです。

特にフランスにおいては、1980年代にパリの国立大学で「植物療法学科」が設立されるなど学問としても科学的に体系づけられています。『フィトセラピー』を体系化したのもフランスで、公認のフィトテラピー治療師の国家資格があり、「フィトテラピスト(植物療法士)」と呼ばれる専門家が医療の現場で治療に参加しています。

街中にある『エルボリストリー』と呼ばれる薬草専門の薬局では、さまざまなハーブが処方され、家庭の常備薬として日常的に活用されています。

(3)フィトセラピー(植物療法)の用法

フィトセラピーを日常的に取り入れる方法は、さまざまです。植物薬、ハーブティ、入浴剤、湿布、エッセンスや精油など。香りの有効成分を取り入れる芳香療法「アロマセラピー」も植物療法の一種です。イギリスの医師エドワード・バッチ博士が提唱した「フラワーエッセンス」なども知られています。

ハーブやアロマテラピー、漢方、アーユルヴェーダ、森林浴や、園芸まで、植物を利用した療法すべてがフィトセラピーです。

* アロマテラピーについてはこちらの記事も参考にしてください。
毎日の幸福度を上げるアロマライフのすすめ
→ https://chakra-care.com//metatron/aroma2/

* 《後編》では、さらに詳しくフィトセラピーの療法についてまとめています。
→   https://chakra-care.com//self-care/phytotherapy-2/

2、フィトケミカル(植物化学成分)について

私たち人間は、植物が作り出すさまざまな植物化学成分(フィトケミカル)を利用することで、病気の予防や健康維持、美容などに役立ててきました。

フィト=『植物』、ケミカル=『化学成分』

植物は、太陽光線や虫や細菌などの害から自らを守るため、色素や香り、辛味、分泌物など「対抗する成分」を作り出します。

この植物性化学物質を『フィトケミカル成分(植物化学成分)』といい、その働きが科学的にも裏づけられてきています。

■フィトケミカル成分とは?

野菜や果物などの植物が持つ化学成分がフィトケミカルです。

近年、このフィトケミカルの抗酸化力などが、生体調節機能に深く関わっているとして注目されています。フィトケミカルを取り入れることで、人間の体にとっても健康維持に役立つ良い作用や効果が期待できます。

■人の体への作用

フィトケミカル成分には以下のような働きがあります。

①自然治癒力をサポートする

②抗酸化力

③解毒力

④多成分

 

(以下引用:日本フィトセラピー協会 HPhttp://www.japhy.or.jp/about/)

①自然治癒力をサポートする

私たちは生まれながらに自分のカラダを健康に保つ能力を持っています。この能力を自然治癒力といいます。ストレス社会に生きる私たちは時としてこの能力が十分に発揮できずココロとカラダに不調和をきたします。そのような時に、ハーブはその能力が十分に発揮できるよう、手助けをしてくれます。あくまでも自然治癒力が主役でハーブはそれをサポートする脇役です。

②抗酸化力

私たちは食事をして得た栄養素と呼吸で得た酸素を使い、生きるためのエネルギーを作りだしています。私たちにとって酸素はなくてはならないものですが、過剰な酸素が活性酸素などとなり、細胞をキズつけ老化を促進させることがわかっています。フィトケミカル成分(植物化学成分)には活性酸素などを除去する抗酸化力があるため、活性酸素などの害を抑えて抗老化=アンチエイジングの働きをします。

③解毒力

私たちのカラダは放っておけば老廃物がたまってしまいます。口にする食品添加物から環境ホルモン、大気汚染などの有害物質も取り込まれる心配があります。太古からカラダにたまった老廃物は、不調和の原因となることが知られており、ハーブにはそのような老廃物を排出する働きがあります。

④多成分

1つのハーブには何百、何千、何万といわれるフィトケミカル成分が含まれています。それらの成分が必要な時は必要なだけカラダへ作用するので副作用の心配は、ほぼありません。また多成分には1+1=2ではなく3にも4にもなるような相乗効果があります。バランスを調整しながら働きかけるので、たとえば、胃健のハーブでも胃酸過多、過少の両方に使えるのが特徴的です。

 

3、今なぜフィトセラピー(植物療法)が注目されるのか?

日本では、体調を崩して具合の悪い時には、病院で診察を受けて薬を処方してもらうのが一般的です。必要な状況では、薬には不調を治す強力な効果と即効性があります。反面、薬の服用で一時的に症状をおさえることはできても根本の解決には至らない場合もあります。薬には副作用が伴うことも忘れてはいけません。

20世紀後半から、過度のストレスによる心身症や生活習慣病が増加して、生活全体を見直すことが本当の健康につながるということに多くの人が気づき始めました。

病気と診断される手前の「未病」の予防と、日常におけるセルフケアの必要性が注目されています。そんな中で、「自然の力」を活用して、私たちが本来持つ自然治癒力を高めるフィトセラピー(植物療法)への関心が高まっています。

4、日本でのフィトセラピーの普及

現在、いくつかのフィトセラピー協会やスクールがあり、「フィトテラピスト(植物療法士)」という民間資格や独自のライセンスを取得するための学びのコースが用意されているようです。1日の講座もあるので、興味のある方はまずは気軽に体験してみるといいですね。

◆一般社団法人 日本フィトセラピー協会
http://www.japhy.or.jp

フィトセラピーの普及・啓蒙を目的に設立。認定講座およびステップアップコースなど多様な講座あり

◆ルボアフィトテラピースクール
http://www.phytoschool.com

日本のフィトテラピー第一人者、森田敦子さんが主宰する植物療法の学校

◆ソフィアフィトセラピーカレッジ
https://www.sophia-college.jp/index.html

ハーブやアロマの真価を探求するフィトセラピー/植物療法とハンドケアの学校

まとめ

「植物の力」で人が本来持っている自然治癒力を高めて、健康や美容、精神面や感情にまで作用するフィトセラピー。まさに自然がくれる「おくすり」の力です。

まずは、手軽なハーブティや精油、庭いじりなどから試してみませんか?

続きは、後編で。さらに詳しくフィトセラピー(植物療法)の具体的な用法と活用のしかたをお伝えします。
植物の力をかりて体も心ももっと元気に!『フィトセラピー(植物療法)』を楽しむ5つの用法
→   https://chakra-care.com//self-care/phytotherapy-2/

どんなフィトセラピーが自分の今の体調に必要か、波動測定器で全身の状態をチェックして決めるのもいいですね。
波動測定器『メタトロン』では体の不調だけでなく、チャクラや、感情などメンタルの状態も知ることができます。
→ https://chakra-care.com/

 

 

  • この記事を書いた人

natuko

日本大学芸術学部文芸学科(卒業) 某企業プロモーションチーム所属 セールスライター

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